スポンサーリンク

今の月組すごいよ!『桜嵐記』観劇感想【珠城りょう・美園さくら退団公演】

月組

こんにちは、ponです。

今回は月組『桜嵐記』の観劇感想について書きます。

月組さんの観劇は、2019年の10月以来。

久しぶりに観劇した月組さんはすごかったので、私が感じたことを伝えたいと思います。

また一度の観劇の為、記憶も曖昧です。

個人的感想及びネタバレ含みますので、その点ご承知おきください。

スポンサーリンク

儚く美しい日本物作品

何はともあれ、まずは一言。

『桜嵐記』すごくよかった!

激動の南北朝時代のお話。

内容や時代背景の把握は少々難しいですが、幕開きにるうさん(光月るう)がわかりやすく説明してくださるので、スッと作品の世界へ没入できます。

南北朝の動乱期。京を失い吉野の山中へ逃れた南朝の行く末には滅亡しかないことを知りながら、父の遺志を継ぎ、弟・正時、正儀と力を合わせ戦いに明け暮れる日々を送る楠木正行(まさつら)。度重なる争乱で縁者を失い、復讐だけを心の支えとしてきた後村上天皇の侍女・弁内侍。生きる希望を持たぬ二人が、桜花咲き乱れる春の吉野で束の間の恋を得、生きる喜びを知る。愛する人の為、初めて自らが生きる為の戦いへと臨む正行を待つものは…。

「太平記」や「吉野拾遺」などに伝承の残る南朝の武将・楠木正行の、儚くも鮮烈な命の軌跡を、一閃の光のような弁内侍との恋と共に描く。

宝塚歌劇団HP 公演解説より

『何のために生きるのか』

時代の流れの中で、自分なりの答えをもがき苦しみながら模索する主人公正行。

自分のことだけではなく、弟たちをはじめ周りの人のことを思うが故苦しむ部分も。

しかし、苦しみながらも静かに耐えてなんとか進もうとする正行。

珠城さんと重なる部分もあり、胸が苦しくなるシーンもありました。

『始めた戦を辞められない』という帝の言葉にもあるように、滅亡がわかっていながらも戦に挑まなければならいこの時代。

生きるとは何なのか。どう生きるのか。

すごく考えさせられる作品でした。

楠木正行役:珠城りょう

珠城さん、めっちゃよかったです。

私、今まで見た珠城さんの役で一番好き

凛とした強さと、真直ぐで優しさのある雰囲気が珠城さんに合っているように感じました。

宮本武蔵とはまた違った日本物ですが私は今回の方が好き。

野性味あふれる武士より、今回のような強さと上品さと儚さのあるような武士の方が珠城さんには合っていると私は感じました。

かなりボリュームのあるお衣装ですが、体格のしっかりした珠城さんは難なく着こなしていらっしゃる。

豪華なお衣装と、和物のお化粧が本当に美しくよくお似合いでした

あと、ずっと堅物かと思いきやちょっと照れながら河内弁しゃべる正行に、ちょっとキュンとしました。笑

楠木正儀役:月城かなと

ちょいチャラな感じで、作品に笑いを与えてくれる重要な役柄。

弁内侍(美園さくら)にちょいちょい、ちょっかい出して警戒されてるのとかめっちゃ面白い。

でも、熱く自分の考えを伝えるシーンもあったり。

お父さんは北朝じゃなくて、南朝に殺されたというセリフの声色や口調の強さ。

すごく胸が苦しくなりました。

やんちゃで熱くていい奴感があって、すごく作品に厚みを出してくれる役でした。

楠木正時役:鳳月杏

ちなつさん、本当にかっこいい。マジでかっこいい。

花組の『MESSIAH』でちなつさんに惚れた私としては、今回の役はもう最高。

日本物のお化粧がよくお似合いなのかな。

なんかあのスッとしたお顔がホントかっこいいんです。

強くて料理上手で奥さん大事にしている正時。

しかもイケメン。

最強やと思いました。

後村上天皇役:暁千星

登場からもう「わぁ~」ってなるぐらい、お人形さんみたいに綺麗でした。

美しすぎて神々しさを感じました。

高貴な雰囲気もあり、ゆったりした口調に無理な感じや違和感は感じませんでした。

そしてラストの「戻れよ」ってセリフの時のアリちゃんの表情が、、、泣

観てるこっちが苦しくなるような悲しくなるような。

私も泣いちゃったよ。

位の高いお役も熟せるアリちゃん。

しかも歌もお上手。

そして私はアリちゃんの声がめっちゃ好き。

そして、座っていた時にはわからなかったが、立った時にビックリするぐらいのスタイルの良さ。

アリちゃんは観に行く度に、惹かれる生徒さんの一人です。

楠木正儀【老年】役:光月るう

今回の幕開きはるうさんの語りから始まります。

客席にちょっと絡んで笑いもしっかりとって。

その後、今作品の世界観を説明してくださるのですが、全然退屈にならない。

正直内容はあんま理解できなかったですけど。笑

難しい内容だとは思いますが、不思議とるうさんの語りのお陰で作品にグッと引き込まれます。

やっぱりこの方ホントすごい。

何なんでしょう。

「この人なら大丈夫」って思えるというか、るうさんが出てきたら安心感があるというか。

舞台には、こういう方が一人いるとかなり雰囲気変わりますよね。

るうさん素敵です。

桜の花びら

作品の内容、出演者の方々ももちろん素晴らしいのですが、

私はこの作品の中で『桜』を使った演出で感動したシーンがありました。

それは、出立前の珠城さんとさくらちゃんのシーン。

死を覚悟しての戦に挑む正行と、それを見送るしかない弁内侍。

想い合ったとしても、儚く散る運命が目の前にある恋。

そんな二人の周りを舞い散る桜の花びらは、儚くも温かさを感じさせる美しいものでした。

しかしその直後、その花びらを巻き上ぎながら激しい戦が始まります。

先ほどまで美しかった花びらを踏み倒しながら争う残忍さ。

私はこの花びらの演出にすごく熱くなりました。

同じ桜の花びらでも、両極の状況下ではこんなにも見え方や感じ方が変わるものなのかと。

ほんの些細なことかもしれませんが、私は美しい桜を巻き上げながらの戦の虚しさというか愚行さを感じたので、今後観劇される方は是非桜の花びらに注目してみてください。

熱演の月組公演は必見

私は正直今まで「月組さん激推しです!!」って程ではありませんでした。

そんな私でも今作品は本当に感動

珠城さんを筆頭に、月組の皆さんの熱演が本当に素晴らしく胸を打たれます。

よく「芝居の月組」と言われますよね。

今回私はそれを体感しました。

難しい台詞回しでも自然に感じさせ、セリフも聞き取りやすかったです。

また、それぞれ個性もしっかり感じられました。

ちょっとお名前がわからないのですが、弁内侍のお付き役の方。

すごく演技が自然で、作品に笑いと温かい空気をもたらしてくださり素晴らしいと感じました。

他にも見どころも多々ありました。

珠城さん・ちなつさん・れいこさんの美形三兄弟。

美しく神々しい帝のアリちゃん。

威圧感のあるおだちん。

儚さと強さを感じるさくらちゃん。

サヨナラ公演ということもあり、珠城さんの退団と作品の内容とが重なる部分もあります。

正行(珠城さん)が深手を負い、弟の正儀(月城さん)に部隊の指揮を「お前がやれ!」と任せるシーン。

トップから次期トップへのバトンタッチとも感じられました。

月組さんをあまり見ていない方々も、珠城さん・さくらちゃんの宝塚人生最後の姿を観に行ってみてください。

私は観に行けたら、もう一回行きたいなと密かに思っています。

ではっ!

コメント

  1. さと より:

    ponさん。

    分かります!今回の月組ほんと凄くいいですよね。初日観て号泣でした。ありちゃんの「もどれよ・・・」は本人さんも仰ってましたが 千秋楽は言えるかなと。千秋楽配信かなりメンタルコンディション整えておかないとやばそうです
    *先程のブログでさくらちゃんのお付きの方は 千海華蘭さんですよ。

    また、ちょこちょこのぞかせていただしますね。

    • pon より:

      さと様
      ありちゃん、そんなことおっしゃっていらしたんですね。もう本当にグーっとくる表情だったのですごく胸打たれました。
      お付きの方のお名前教えていただきありがとうございます!
      まだまだ知らないことが多い宝塚ファンのブログですが、また見て頂けるとすごく嬉しいです。
      コメントもありがとうございました!

  2. さと より:

    pon様

    スカイステージの中のナウオンステージというコーナー(公演初日開けて1週間後くらいに放映)で ありちゃ仰ってましたよ。

    pon様同様 私も関西在住です。というか宝塚周辺ですが・・・(〃ω〃)

    これからもお互いに宝塚歌劇ライフ楽しみましょうね。

    • pon より:

      さと様
      私はスカイステージ未加入なのでそういう情報教えていただけるの本当に嬉しいです。
      まだまだコロナの影響で公演状況は不安定ですが、お互い体調に気を付けつつ楽しみましょう!!

タイトルとURLをコピーしました