こんにちは、ponです。
コロナの影響で外出自粛要請が出ていたので、家の掃除を思いっきりすることにしました。
そこで、かなり古い壊れたDVDレコーダーを発見。
HDDに入れたデータは見れるけど、新たに録画はできない。ディスクも入れられないのでダビングもできないというゴミ中のゴミw
でも、その中に昔撮り貯めた宝塚の映像が!!私にとっては宝の山!!
画質はすこぶる悪いが、内容は変わらず素晴らしいので、掃除は中断して宝塚をずっと見ていました。
その宝の山から今回は一つの作品に絞って、書きたいと思います。
今回は『ベルサイユのばら』です。王道ですね。
もしかしたら、間違った情報もあるかもしれませんので、そこは軽ーくながしてくださいw
昭和のベルばら(1974年~1976年)
1974年月組 | 1975年花組 | 1975年雪組 | 1976年星組 | |
オスカル | 榛名由梨 | 安奈淳 | 汀夏子 | 榛名由梨 安奈淳 汀夏子 順みつき |
アンドレ | 麻生薫 | 榛名由梨 | 麻実れい | 但馬久美 |
マリーアントワネット | 初風諄 | 上原まり | 高宮沙千 | 初風諄 |
フェルゼン | 大滝子 | 松あきら | みさとけい | 鳳蘭 |
主な配役は上記通りです。
上記のほかに東京のみで上演されたものもあったそうな。
宝塚のベルばらは、1974年月組で初めて上演されました。
上演が発表された当時は、原作ファンからの批判もかなり多かったそうです。
本当か嘘かはわかりませんが、植田先生のもとにカミソリ入りの脅迫状が届くこともあったとか。
そんなマイナスの状況下で、生徒さん、先生方、スタッフさん、皆さんが試行錯誤して作品を作り上げていかれました。
そして、実際に幕が上がってみると、劇団もびっくりするほどの大盛況ぶり。
連日満員。入待ち・出待ちはもみくちゃだったそうです。
私がよく出待ちしていた1990年代ぐらいでも、ファンの方がわーーーっとスターさんに群がっていましたが、そんなどころじゃなかったそうですよw
当時のスターさんとか、毛皮を毟り取られたとかよく聞きますもんねw
まぁ、何はともあれ、経営が低迷していた宝塚歌劇団を救ったのは、まさにこの『ベルばらブーム』でしょう。
このブームがなければ、今私たちは宝塚を見れていなかったかもしれません。
恐ろしいですね。
宝塚歌劇を救ってくださったすべての方に感謝です。
私の母や叔母は、この初演が相当衝撃的によかったらしく今でも思い出しては興奮しながら話します。
「ショーちゃん(榛名由梨)のオスカルは本当にきれかった!」ってよく母が言っています。ファンだったそうです。
そして、マリーアントワネット役の初風諄さん。
とても気品があり、貫禄もオーラも凄まじかったそうです。
初風諄さんは歌がうまいイメージなので、初風諄さんのマリーアントワネットは見てみたいです。
安奈淳さんのオスカルも人気らしいですね。オスカルの話になったときによくお名前を耳にします。
叔母の家には絶対ビデオがあるので今度探そうと思っています。
平成のベルばら(1989~1991年)
1989年雪組 | 1989年星組 | 1990年花組 | 1991年月組 | |
オスカル | 一路真輝 | 涼風真世 一路真輝 大輝ゆう 安寿ミラ 紫苑ゆう | 涼風真世 紫苑ゆう 真矢みき 安寿ミラ | 涼風真世 |
アンドレ | 杜けあき | 麻路さき | 朝香じゅん | 杜けあき 日向薫 天海祐希 大浦みずき |
マリーアントワネット | 仁科有理 | 毬藻えり | ひびき美都 | |
フェルゼン | 朝香じゅん 紫苑ゆう 麻路さき | 日向薫 | 大浦みずき |
私がガッツリ見ていたのはこの時代です。
どの組もそれぞれ本当に素晴らしかったし、豪華豪華!
雪組さんは、トップスターさんがアンドレを演じるという点もおもしろかったと思いますし、何より、かりんちょさんのアンドレが本当に素敵でした。
星組さんは、当時の星組さんらしく本当に豪華で華やかで見ごたえがあります。
当時の星組さんはネッシーさん(日向薫)を筆頭に、皆さん背も高く見栄えする方が揃っていましたから、ビジュアルの迫力もあります。
個人的には、マリーアントワネット役のシギさんの鬘の高さが印象的ですw
すんごい鬘にも全く負けていない華やかなシギさんはさすがです。
花組さんは、もう別格!
なつめさん(大浦みずき)とキャルさん(ひびき美都)だからこそ醸し出せる、唯一無二の大人っぽく重厚な雰囲気が味わえます。
マリーアントワネットが断頭台に向かうシーンは本当に何度見ても涙が止まらない。
キャルさん本当に大好きです。
あと、この時の花組小公女の一人はあやかさん(白城あやか)です。
当時から目立っていたのか、なつめさんの声があったのかはわかりませんが、チャキチャキしてるし、やっぱり華やかさが段違いだと思います。
是非見てみてください。
月組さんは、なんといってもかなめさん(涼風真世)のオスカルの素晴らしいこと!
私個人的には、歴代オスカルの中で、かなめさんのオスカルが一番好きです。
鬘が鬘っぽく見えないぐらいかなめさんに馴染んでいて、お人形さんみたいでした。
マントの中(裏地?)がピンクだったのですが、刺繍もめちゃくちゃ綺麗でしかもすごくお似合いだったんです。
ウェディングドレス姿も、恐ろしく綺麗でした。
まだまだ子供だった私は、当時立ち見で大人たちの隙間から必死に見ていたのを覚えています。
あまりにもまだ小さくて舞台を見にくそうにしていた私に、近くて立ち見していたおばちゃまが場所を譲ってくれたりもしました。いい時代だったな~
あと、こうやって一覧にして見ると、月組のアンドレ役の役替わりメンバーってすごいですね。
ゆりちゃんすごいプレッシャーだっただろうな…
平成のベルばら(2001年・2006年)
2001年星組 | 2001年宙組 | 2006年星組 | 2006年雪組 | |
オスカル | 稔幸 | 彩輝直 水夏希 | 大空祐飛 霧矢大夢 朝海ひかる 貴城けい 水夏希 安蘭けい(東京) | 朝海ひかる |
アンドレ | 香寿たつき 湖月わたる(東京) 樹里咲穂(東京) | 彩輝直 水夏希 | 安蘭けい 立樹遥(東京) 柚希礼音(東京) | 湖月わたる 春野寿美礼 瀬奈じゅん 貴城けい 水夏希 安蘭けい(東京) 貴城けい(東京) 水夏希(東京) |
マリーアントワネット | 星奈優里 | 花總まり | 白羽ゆり | |
フェルゼン | 安蘭けい | 和央ようか | 湖月わたる |
残念ながら私は宙組さんしか見ていません。
しかも、BSか何かでやっていたのを録画して花ちゃん(花總まり)のとこだけ見ました。
「マリーアントワネットはフランスの女王なのですから」のシーンは、何度見ても圧倒されます。
やっぱり花ちゃんは恐ろしく美しくて、貫禄もありました。
豪華なドレスを着こなせるのは、本当に素晴らしいと思います。
自分でまとめといてなんですが、何故こんなに配役ぐっちゃぐちゃなんでしょうw
これ生徒さんもですけど、ファンの方も混乱しなかったんですかね。
どの公演の時何役で、この時は何組の所属で、とか。
劇団が大変な時期だったのかな。
写真でもいいのですが、この時代のお衣装で赤色の生地の質を見比べてみてください。
あからさまに違いがわかります。
よく今の宝塚の景気まで戻せたな、って思います。
平成のベルばら(2013年・2014年)
2013年月組 | 2013年雪組 | 2014年宙組 | |
オスカル | 龍真咲 明日海りお | 早霧せいな 凰稀かなめ(宝塚) | 凰稀かなめ |
アンドレ | 龍真咲 明日海りお 蘭寿とむ(宝塚) 壮一帆(宝塚) | 未涼亜希 柚希礼音(宝塚) 龍真咲(宝塚) | 朝夏まなと 緒月遠麻 |
マリーアントワネット | 愛加あゆ | ||
フェルゼン | 紫門ゆりや | 壮一帆 |
宙組さんだけ、チケットをたまたまいただいて見に行きました。
でも、正直あんまり覚えていない…
なんか馬が機械で客席の方までグーンって出てきたのだけ覚えていますw
昔から宝塚ってなかなか攻めた挑戦することってありますよね。
この馬も挑戦だったとは思いますが、びっくりしすぎてちょっと笑けましたw
あと、宙組さんでアンドレが銃で撃たれるシーンで「うわ~あのアンドレ役の人、すっごい熱演やな~」ってちょっと感動したのですが、今思えば、まぁ様だったのかも。
当時はまぁ様も知らなかったので確証はないですが…。
んー、他の公演はポスターすら記憶をたどっても出てこないぐらいです。
私はこの時期は本当に宝塚を離れていたようです。
私のNo. 1ベルばら
個人的に歴代ベルばらの中で一番好きなのは1989年の雪組さんのベルばらです。
もう断トツで!!
その理由を3つに絞り、それぞれ書きます。
理由1:杜けあきの圧倒的包容力
1つ目の理由は、かりんちょさんのアンドレが本当に素敵だから。
トップスターさんが、アンドレのような陰で支えるタイプの人物を演じるなんてなかなかないのではないでしょうか。
下手したら、トップさんが他の役の方々に埋もれかねないですし。
でも、そこはさすがのトップさん。
しっかりアンドレが作品の質を高めているんです。
かりんちょさんのアンドレの何がいいって、やっぱりあのとてつもない包容力。
それと、ちょっとハスキーな声でセクシーさが垣間見えるのも、とてもいいんです。
それでいて、おばあちゃんとのやり取りとか、可愛らしさもあり。
個人的に、かりんちょさんの「おばあちゃん!」の言い方と声がめっちゃ好き!かわいいw
アンドレが、目が見えなくなっていることを隠していて、夜にこっそり階段の段数を確認したりバレないように努力している姿も健気だし、ひとつの作品でいろんな魅力が感じられます。
理由2:フェルゼン役で麻路さき出演
そして、2つ目の理由は、私の大好きなまりこさん(麻路さき)が役替わりでフェルゼンとして出演されている点です。
この公演では、まりこさんの他に、るこさん(朝香じゅん)、しめさん(紫苑ゆう)が役替わりでフェルゼンを演じられました。
私が見たのはもちろんまりこさんがフェルゼン役のときです。
まりこさんは品があるので、フェルゼンがよくお似合いでした。
当時研7ぐらいだったまりこさんは、まだまだ幼さもありめっちゃ可愛らしい感じです。
でも体格もしっかりしていて、おおらかな雰囲気がとっても私は素敵だと思いました。
表現するのは難しいですが、暖かいお布団みたいなw
マリーアントワネットを演じた、ニナちゃん(仁科有理)を優しく包み込むような包容力が私は大好きです。
ニナちゃんもめっちゃ綺麗でした。
本当にお嬢様なのでしょう。ゆっくりした所作が違和感なく見れます。
お二人ともお似合いでした。
本当にまりこさんの愛の棺は見てほしい!見ていない方は是非!
美しく、可愛く、華やかで本当に素敵なシーンです。
理由3:早乙女幸のジャンヌは最高
3つ目の理由は、リンゴさん(早乙女幸)のジャンヌがすごく見ていて気持ちいいからです。
私の中で、ナンバー1ジャンヌはリンゴさんのジャンヌなんです。
ジャンヌのイメージ通りというか、気の強さとナニクソ精神が声色や目に出ていると思います。
ご夫人方に素性を暴かれるシーンで高笑いするのもゾクゾクしますし、「あなた方のようにぬくぬく育ってきたわけではございません」って語気を強めるところも素晴らし!
お衣装の色味もリンゴさんにとてもよくお似合いでした。
オスカルなど主要キャラではないのに、強烈に記憶に残る素晴らしい演技でした。
まとめ
正直、ベルばらって再演されまくりで「もういいよ~」って思うところありません?w
今の時代に再演しても、コスプレみたいになるのがオチですし。
私は、ベルばらの再演は今の時代には不要だと考えます。
ベルばらは、過去作の映像で最高に楽しめる!
昭和のベルばらとか、本当に見てみたい!
映像お持ちの方は是非また見てみてください。良さを再確認できるかもしれません。
それぞれの作品を改めて見比べるのも楽しいもんです。
今改めて見ると「やっぱ宝塚のベルばらいいな」って思います。
お時間がある方、映像をお持ちの方は見返して、ご自身のベストベルばらを見つけてみてはいかがでしょうか。
ではっ!
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