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宝塚花組公演『うたかたの恋』感想【柚香ルドルフはビジュアル満点】

花組

こんにちは、ponです。

1月9日に阪急友の会貸切公演にて、花組公演『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』を観劇してきました。

今回は『うたかたの恋』についての感想を軽くお話します。

個人的な偏った感想・ネタバレありをご了承いただける方のみ読み進めてください。

1月10日から、コロナで公演中止となっていますが、大劇場で無事に千秋楽を迎えられることを祈っています。

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ルドルフ:柚香光

『うたかたの恋』と言えば…のシーンのひとつでもある、幕開きの大階段。

れいちゃんの美しいことよ。

ポスター画像とかでビジュ見た時点で、そのシーンは期待していました。

金髪・軍服・赤絨毯の大階段。最高じゃないですか。

個人的には、上品な軍服姿もいいのですが、酒場で荒れているときの着崩した方が好き。

丈も他より短めで、袖をまくっているのがめっちゃかっこいい!

作中のれいちゃんは、ただただかっこよかったというだけでなく、憂いというか影も感じられ、ルドルフの孤独感やハプスブルク家の息苦しさも感じられました。

そこに現れた陽だまりのような純粋なマリーという存在。そりゃ魅かれちゃいますよね。

マリー:星風まどか

うん、まぁかわいい感じに演じていらっしゃいました。若さ故のキャッキャッした感じ。

ただ、私は「え、これは令嬢ですか?」って感想を抱いてしまいました。

正直、無垢とかでなく、ただちょっと頭が……な子に見えてしまうところもw

まどかちゃんなら、変に作らなくても純粋で天真爛漫なマリーを演じられたんじゃないかなって思いました。

あえて令和らしくしたのかな。知らんけど。

でも、ビジュも歌も満点でした。

ジャン:水美舞斗

ルドルフのいとこであり、物語の進行役的な役割。

今作品では超重要な役だと思います。

そして、幕開き大階段の後の、舞踏会のシーンではダンサーマイティーの実力が遺憾なく発揮されていると思います。

今作品マイティーで一番グッと来たのは大ラス。

ルドルフの遺書を読んでいるシーン。

表面張力ギリギリってぐらい目に涙を浮かべておられました。

その姿を見て、客席の私もウルっときてしまいました。

あ、あとスポットを浴びていないときのミリーとのイチャイチャもよろしいかと。

フェルディナンド大公:永久輝せあ

出ました、私の御贔屓さんw

いや~やっぱいい声してらっしゃる。

軍服もよくお似合いで。観に行った甲斐がありました。

私、ひとこさんの演技も好きなんです。

マイヤーリンクへ、ルドルフを連行しにきたシーン。

そのシーンの前に、ハプスブルクの舵を取るべきだといわれ、更に恋人のことも言われ。

逆らえず、どうしようもなく、ルドルフを連行しに行くフェルディナンド大公。

頑張って虚勢を張っても、思わず最後にルドルフに逃げ道を教えてしまうあたり、本当はルドルフを助けたかったんでしょうね。

フェルディナンド大公の心情を思うと苦しくて苦しくて。

そしてここの、ひとこさんのだんだん表情が崩れていく演技がすごくいいんです。

れいちゃんのかっこよさ、美しさに目が行きがちかもしれませんが、ひとこさんの表情の演技にも注目してみてください。

その他気になった方

ステファニー:春妃うらら

とっても美しかったです。

なんか全体的に色素薄い系というか、白に近い金髪だったためか、より美しく上品に感じられました。

ステファニーは、私が過去に見た『うたかたの恋』では、じゅんぺさん(洲悠花)が演じていらっしゃいました。

子どもの頃に観たステファニーは、神経質そうにピリピリして、圧が凄くて、怖いイメージでした。

今回、春妃さんが演じられたステファニーは、ピリピリしてるけど、どこか寂しそうで「可哀そう」という気持ちが溢れました。

目の前で、幸せそうに踊る自分の旦那と若い娘を見つめる表情が……

途中思わず目を背けたり……

それを見ているこっちが苦しくなりました。

じゅんべさんが演じたステファニーとは、印象が違いましたが、私は春妃さんが演じるステファニーも凄くひかれるキャラクターでした。

歌姫マリンカ:咲乃深音

シンプルに歌がお上手!

ありがたいことに、今回結構前方のお席で観劇したのですが、音響がなかなか鋭くくるところもあって。

お芝居でもショーでも、娘役さんで高音が少し耳に刺さる方がいらっしゃいました。

ですが、この方の歌声は、丸みがあって高音でも耳が痛くない!!

なんでこんな歌が上手い人を知らなかったんだ、私は!

麻路さき版と柚香光版を比べて

まず前提として、どっちがいい、悪いを述べるつもりはございません。

昔はこうだったけど、今回はこうだった、というだけです。

どっちも素敵であることに間違いはないです。

昔と今回で、私が大きく違うなって感じたことが2つあります。

どちらも私自身が大好きなシーンだったので特に印象に残っている為、違いが気になったのかもしれません。

まず1つ目。

初めてルドルフからお手紙をもらって、ウキウキウフフなマリーが一人で銀橋を渡るシーン。

あやかさん(白城あやか)のドレスがめちゃくちゃ可愛いし、髪型も可愛いし、可愛いが溢れていて大好きなシーンです。

お庭でばあやとお話する時にお花が飾られたブランコに乗るのですが、このブランコに子供のころとっても憧れていました。

「わ~お姫様みたいで可愛い」って。

そこが、今回は普通にお部屋でした。

お姉ちゃんが弾くピアノと、お茶するテーブルなどなど。

お花のブランコ見たかったな…

あとは、マリーの歌い方。

あやかさんは感情を歌っているかのように、一曲の中で嬉しさと困惑とがわかりやすく出ていました。

まどかちゃんは、安定の歌うまさんなので音を外すことなく、嬉しさとトキメキが前面に出ている、恋に恋する乙女感がありました。

どちらがいいかは好みかな。

2つ目は、マイヤーリンクで最後に2人でベッドでお話するシーン。

記憶違いだったら申し訳ないですが、昔のは、もっと大きなベッドで、サテン生地だった気がします。

枕もふっかふかの高級そうなやつ。

今回は、普通にシングルベッドにシーツ。

でもまぁ、よくよく考えてみたら、雪深いマイヤーリンクの小屋にサテンのふかふか天蓋付豪華ベッドの方が不自然なのか?

昔の方が夢夢しい感じ、今回の方が現実味がある感じ。

どちらの点も時代の違いですかね。

全体的には、今回の方が作品のテンポが速く感じられました。

途中ダレることなく最後までサーっと観れる感じ。

昔のテンポのままだと、今では退屈に感じてしまうかもしれませんね。

それと、今回は役者の使い方が上手い!

多くの生徒さんに役割がちゃんと与えられているように感じました。

でもそれが無理矢理ねじ込んだ感じではなく、すごく自然に。

ビジュアルは、もう昔も今回も最高です。

あと、主題歌最高に好きです。

幕上がる前の前奏とミラーボールは、昔も今も同じでした。

あの前奏テンション上がるんですよねw

まとめ

子どもの頃、この作品を観たときは、ルドルフかっこいい、マリーかわいい、死んでからでも2人が結ばれてよかったよかった、とかぐらいしか感想を抱きませんでした。

でも、大人になりいろんな経験をしてから観ると、なかなかに深い作品のように感じました。

「ルドルフは、周りにこんなに思ってくれる人たちがいるのに、それでも孤独なのか…」

「あー、ここでルドルフは死を決意したのかな」

「髑髏の置物にはめっちゃビビるのに、ルドルフと死ぬことにはビビらんの?」

「ステファニーは、ルドルフもマリーも一発ぐらい殴ってもいいんちゃう?」

「ガン飛ばしながら踊ってる時のステファニーとマリーってお互いどんな感情抱いてたのかな」

いろんな感情がでてきました。

それぞれの立場で、それぞれ背負うものがあり、思いがある。

改めて、うたかたの恋を見返したいと感じました。

ではっ!

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