こんにちは、ponです。
先日雪組公演を観劇してきました。
やっと!やっと観に行けましたっ!!
約1年ぶりの大劇場での観劇、楽しかったー!
必死で取った貴重な貴重な雪組チケット。
ドキドキしすぎてあんまり覚えてないですが、感想をふわっと書きます。
今回はまずお芝居に関して。
ネタバレしまくりです。ご注意を。
感想は私個人の勝手なものなので、その点もご承知おき下さい。
ベートーヴェンはお好きですか?
みなさんはベートーヴェンお好きですか??
私はあんま好きじゃない。
曲がうるさいw
私はリストの方が好き。
ベートーヴェンって、あまりにもうるさいからご近所さんから苦情きて引っ越ししまくって貧乏だった、なんて逸話もありますよね。
肖像画でも気難しそうだし、偏屈そうで良い印象は持っていませんでした。
なので、大好きなだいもんさんの退団公演の演目がベートーヴェンと知ったときは正直ガッカリしましたw
まぁでも演目は何であれ、だいもんさんラストは見なければ!と思い必死にチケットを取った次第です。
ではここからは、個人的に気になった出演者さん毎の感想を書きます。
望海風斗
まずは、第一声目の声の伸びと圧にドッカーンとやられました。
聴いてて気持ちよかった!
あの声量で安定したロングトーンを出せるのは本当に素晴らしい。
そして、だいもんさん、また不幸系のお役w
だいもんさんってボロボロになるお役多いですよね。
でも、それがすごく似合う(←褒めてます)。
だいもんさんのこういうボロボロになるというか、頭抱えてる系のお役は、可哀想だけど可愛さも感じられるから大好き。
だいもんさん演じるベートーヴェンは、ピュアで実直な乙女系男子と言う印象。
自分の信じる道を突き進みすぎるが故に、周りとのズレが生じてしまう。
周りの意見を受け入れられない。
信じた者、愛した者に次々と裏切られドンドン堕ちていく様は何とも悲しいものです。
この悲しい感じを演じるのが、だいもんさんはお上手。
思わず「ちょっと落ち着いて!」って思っちゃうw
そして、終始だいもんさんは全力でした。
本当にすごい。
歌声も台詞も動きも全力。
1公演1公演命がけで挑まれているのでは、と感じるほどのエネルギーです。
もちろん歌唱面は文句なしの感動。
劇場全体に響き渡り包み込む感じ。
ただ単に声が大きいとかでなく、感情の抑揚や、歌声の厚みや深みを感じます。
やっぱり生で聴くと気持ちよかったぁ!
真彩希帆
今回のきぃちゃんは、とにかくとってもかっこよかった!
この方は、ミュージカルが本当にしっくりくる声だなと思います。
登場するとそのシーンの雰囲気を持っていくというか、登場にしっかり意味を持たせるというか。
引き込まれるので、お芝居に退屈しないんです。
笑い声とか堪んない。
扉をノックする為に手を振り上げる仕草とか、一瞬なのですが本当にかっこよかった。
謎の女らしくミステリアスで冷たい感じなのに、途中からは可愛らしさも感じられます。
だいもんさんとのやりとりがめっちゃ可愛かった。
あのお二人のやりとりなら一生見てられるw
あと、個人的には「きぃちゃん出番少な」ってちょっと感じました。
彼女のお芝居は「もっと観たい!」と私は思っちゃうんですよね。
朝美絢
久しぶりの生朝美絢。相変わらず美しかったw
今回あーさは、ゲルハルトというお役です。
若いころから大人になるまで、年齢的に幅のある役柄だったと思います。
そこで、途中から気になっていたこと。
「ゲルハルトって何歳の設定?」
ゲルハルトの結婚相手のロールヘンは、若いころを星南のぞみさん・大人になってからを朝月希和さんが演じられています。
そして、だいもんさん演じるベートーヴェンは、少年時代を野々花ひまりさん・青年時代を彩海せらさんが演じられています。
ゲルハルトだけ、ずっとあーさだったので、少々私の頭はパニックになりましたw
改めて、年齢幅のあるお役を一人の方が演じるのって本当に難しいことなんだなって感じました。
あーささんの場合では、声色とセリフのスピードで大人になっていることを表現されているように感じました。
見た目は…正直ずっと綺麗だからあまり変化は感じなかったかな。
でも、やっぱりセリフはハキハキしているのでとっても聞きとりやすい。
私はミュージカルにおいてセリフが聞き取り辛いとすごくストレスに感じるので、その点あーさの演技は好きです。
彩海せら
ベートーヴェンの青年期を演じたあみちゃん(彩海せら)。
私は、今回の青年役あみちゃんを見てビックリしました。
なんだか男役度があがってる?!
私の中であみちゃんは、可愛らしいイメージだったのですが、いつのまにきかっこよくなってました。
演技もとても堂々としてすごくよかったと思います。
煌羽レオ
今回の公演で退団されてしまうかりさん。
私は彼女の鋭い目付きがとても素敵だと思います。
もっと悪役やってほしかったー
計算高くて冷酷なヒール役とかゾクゾクすると思います。
今回の作品も頭の切れる役という印象を受けました。
そして、だいもんさんとの歌声の相性がいい!
だいもんさんが銀橋、かりさんが迫で歌うのですが、迫力もあってめっちゃかっこよかったです。
かりさんはダンスの人ってイメージでしたが、今作品でまたいろいろな魅力が発見できました。
笙乃芽桜
ベートーヴェンの中の炎役(?)の方は、笙乃さんで合ってますか?
小柄ながらにも、全身を使った力強いダンスでした。
そして、表情が素晴らしい。
ダンスと表現に感情が乗っていてすごくよかったと思います。
ベートーヴェンがボロボロになって最後の炎が消えてしまうという、儚いような寂しい表現が素晴らしかったです。
そこの表情が切なくて…
その他出演者
雪組さんは、個人的に魅力的に感じる方が多いので、ここでは、ババっとまとめてご紹介。
★彩凪翔
ゲーテ役の翔さん。
しっかり自分の考えと知識を持ちながらも、相手の話はちゃんと聞いてくれる。
その上で、アドバイスというかゲーテの意見をくれる。
器の大きな方という印象。
学年が上がり、ワンスも今回の作品もとってもいいお芝居をされると私は感じました。
★夢白あや
宙組さんから異動してこられた夢白さん。
めっちゃおいしい役ですね。
んで、やっぱり目立つ。
彼女の声をちゃんと聞いたのは今回が初めてかも?
これからどんな娘役さんになるのか見守りたい。
★彩みちる
最初みちるちゃんてわからなかった。
お芝居が自然すぎて。
夢白さんが宙組から来られて、みちるちゃん自身も学年が上がり、配役の位置が変わってきてるのかなと思いました。
★野々花ひまり
やっぱり最近推されてはるんですか?
めちゃくちゃいい役じゃないですか!
最初若手の男役さんかな、と思いました。
少年役の発声がとても自然で聞き取りやすかったです。
★縣千
みちるちゃん同様、あがちゃんも最初わからなかった。
意外と被り物似合わなくはない。
ショーでは目立つ印象のあがちゃん。
お芝居でも、かっこいいオーラムンムンのあがちゃんが観たいな。
全体的感想
今回オケは使わず録音。
しかし、そこを逆手に取ってオケボックスをとても上手く使っていたと思います。
お話の内容は、正直言って一回の観劇じゃ理解できないところも所々ありました。
あと、ちょっと台詞が聞き取り辛いところが多々あって…私の耳も雲詰められたかしらw
「これは幻想なの?」「劇中劇なの?」「どうやってロシア行ったの?」とかいろいろ不思議に思うところもありまして、ちょっと理解力の足りない私には疑問に思う点がちょこちょこありました。
しかし、最後にはなんとなくピースがまとまった感じ。
しっかりお話が全て理解出来たわけではありませんが、ラストは感動しました。
お話の内容に感動したというより、出演者の方々の半端ない気合いに感動しました。
ラスト全員が白っぽいお衣装で歌うシーン。
上手から咲ちゃん、下手から翔さん、舞台センターからだいもんさんがそれぞれ順番にセリフを言いながら迫上がるのですが、もうめっちゃかっこいい!!
しかも、それぞれの登場に客席から拍手が上がって、なんかそれにも感動しました。
もう全部凄すぎて「かっこいい」「感動」「興奮」「寂しい」「楽しい」と感情がぐちゃぐちゃになりましたw
最後の歌の迫力は震えます!!
本当に鳥肌もんでした。
いつもより少ない人数なのに、舞台からのパワーが本当に凄い。
歌詞の中に「忘れないで」ってありました。
この雪組を忘れられるわけない!!
ハッピーエンドというか、幸せな雰囲気で終わるのは、このトップコンビでは珍しいなと感じましたが、あの雰囲気と感動は今の雪組さんだからこそ出せたものだと思います。
壮大な世界観の作品で、私は大満足でした。
お芝居については以上。
次回はショーについての感想です。
ではっ!
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